突然ですが、私が自宅PCで使っているキーボードはこちらのHHKB Proです。
特徴の一つとして、キー配列が英語配列です。
一方で、会社PCは普通の日本語配列(106/109キー)です。
会社は会社、自宅は自宅と割り切っているせいか、これまで特にキー配列が異なることで困ったことはありません。
ところが最近、諸般の事情…によりテレワークをすることとなりました。
自宅PCから会社PC(Windows)にリモートデスクトップで乗り込んでみると、キー配列が不一致となって困りました。
英語配列でタッチしているのにリモートPCに入力される文字は日本語配列のものとなってしまいます。特に、日本語配列の「_」(アンダーバー)や「¥」(円マーク)に対応する英語配列のキーが存在せず、入力する術が無いのです。
しばらくはそのまま使っていましたが、そのうち我慢できなくなりました。ちゃんと調べてみたところ、リモートデスクトップで使うキー配列を指定することができるようです!
その手順をまとめました。
リモートデスクトップで英語配列のキーボードを使う方法
確認環境
確認したリモートPCの環境は以下の通りです。
OSビルド 18362.720
設定箇所
レジストリの以下のキーに設定があります。
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥Control¥Terminal Server¥KeyboardType Mapping¥JPN
“00000002”のキーの内容を、下記の英語配列のものに変更します。
元に戻す場合など日本語配列にしたい場合も、同じ要領で日本語配列のものに変更します。
日本語配列
名前 | 種類 | データ |
---|---|---|
00000002 | REG_SZ | kbd106.dll |
英語配列
名前 | 種類 | データ |
---|---|---|
00000002 | REG_SZ | kbd101.dll |
設定の反映
リモートPCのレジストリを変更後、設定を反映させるには、リモートPCを再起動すれば確実です。
ただ、試してみた限り、再起動せずとも、以下の方法で設定は反映されました。
- リモートデスクトップで乗り込んでいるリモートPCからサインアウトする
リモートデスクトップのウィンドウを閉じるだけではセッションが維持されて、前回接続時のキー配列の設定が残ってしまうため、サインアウトが必要です。 - 再度リモートデスクトップで接続し、ログオンし直す。
これで、リモートPCを英語配列キーボードで操作できるようになります!
リモートPCに直接接続したキーボードでの操作は?
リモートデスクトップ接続が英語配列のキーボードに切り替わった場合、リモートPCに直接接続されたキーボードの配列はどうなるのでしょう?
ちょっと気になったので実験してみました。結果は以下の通りです。
- 英語配列でリモートデスクトップ接続した状態で、リモート側PCに接続された日本語キーボードで操作を始めると、キー配列は英語配列でした!
- その後、一旦サインアウトして再度ログオンし直すと日本語配列に戻りました!
上の「設定の反映」と同じで、サインアウトして一旦セッションを終了させる必要があるようですね。
まとめ
リモートデスクトップ接続時のキー配列が、ローカル側PCのキー配列と不一致となる場合、リモートPCの設定を変更することで一致させることができました。
また、この設定はリモートデスクトップのセッションが継続している間は有効で、サインアウトすると元に戻ることが分かりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。