我が家で長年使っているブルーレイレコーダですが、先日、ついにディスクの読み込みが不調になってしまい、新しいレコーダに買い換えました。
この時、意外と苦労したのが、元のレコーダに撮り溜めたTV番組やホームビデオの引越しです。
素人なりにいろいろ調べたのでまとめてみました!
ブルーレイレコーダ買い換え
私が長年使っていたレコーダはこちらです:
シリーズ: ディーガ
型名 : DMR-BWT510
購入年 : 2011年
ディスクの読み込みが不調になってしまい、新しいレコーダに買い換えました。
新しいレコーダはこちら:
シリーズ: ディーガ
型名 : DMR-BCT1060
購入年 : 2019年
同じディーガへの買い替えのため、それほど使い勝手に差異もなく満足です。
問題は、古いレコーダの中に残ったままのホームビデオなどの録画データの引越しです。
PCのデータならファイルをコピーするだけでいいのでしょうが、レコーダの場合、もともと録画データへのアクセス手段が限られています。どのような方法があるのでしょうか。
ディーガのネットワーク機能
DMR-BWT510 にもLANの差し込み口があり、ネットワーク接続はできます。
初めに、ネットワーク機能を使って引越しができないか調べました。
お引越しダビング機能
新しいほうのディーガのマニュアルを調べてみると「お引越しダビング」という機能がありました。
お引越しダビングに対応した他のディーガ(ダビング元)と本機(ダビング先)をネットワーク接続すると、番組や写真を本機のHDDへダビングすることができます。
引用元:サポートページ
思い描いていたのは、まさにこういう機能です!
早速、自宅のネットワークに両方のレコーダを接続して、「お引越しダビング」を試してみました。
ところが、どう頑張っても新しいレコーダから古いレコーダが見えません。
画面にはこういった表示が出るだけです。
改めて、お客様サポートの お引越しダビング動作確認情報の「ダビング元 対応機種」を見てみると DMR-BWT510 が見つかりません。
似た名前の DMR-BWT530 はありますが、こちらは2012年モデルでした。1年違いで未対応機種のようです。
ネットワークにも接続できて、ダビング先の新しいほうのレコーダは対応しているのに、ダビング元の古いレコーダが未対応でした。すごく惜しまれます。。
お部屋ジャンプリンク
引越しの機能ではないですが、ネットワーク機能の一つに「お部屋ジャンプリンク」という機能があります。
「お部屋ジャンプリンク」とは、パナソニック版のDLNA(Digital Living Network Alliance)機能です。
Digital Living Network Allianceは、家電、モバイル、およびパーソナルコンピュータ産業における異メーカー間の機器の相互接続を容易にするために2003年6月に結成された非営利業界団体であり、同団体が提唱するガイドラインである。
引用元: ウィキペディア
こういう機能があることは知っていましたが、今までネットワークにも繋いでなかったので使ったことはありません。今回、初めて試してみました。
この通り、新しいレコーダのほうから古いレコーダを見つけることができました。
そして古いレコーダに保存されている録画データを、新しいレコーダ側で再生して観ることができました!
技術的には「お引越しダビング」も「お部屋ジャンプリンク」と大差なさそうですので、機能が提供されていないのはホントに惜しいですね。
外付けHDD経由で引越しは?
他の方法で頭をよぎったのが、USB接続の外付けHDD(ハードディスク)経由での引越しです。
古いレコーダに外付けHDDを繋いで、中のデータを外付けHDDに移動した後、新しいレコーダに繋ぎなおして移動する、というイメージです。
結論から言うと出来ません。
サポートページに以下の説明があります:
録画した機器以外での再生はできません。
また、プライベートコンテンツ(ビデオカメラ映像など)は記録できません。
こちらは、著作権保護の観点からガードがかかっているようですね。
ただ、ホームビデオは著作権が自分にあるにもかかわらず、そもそも外付けHDDに保存できないようですね(?)。
SeeQVault対応の外付けHDD
余談ですが、SeeQVault(シーキューボルト)対応の外付けHDDというのがあるようです。
条件を満たせば、録画した機器と別の機器に接続して再生が可能のようです。
ブルーレイディスクに焼くしかない!
遠回りしてしまいましたが、古いレコーダ(DMR-BWT510)から新しいレコーダに中のデータを引越しするためには、ブルーレイディスクに焼くしかないようです。
引越し手順は以下の通りです:
- 古いレコーダから、一旦ブルーレイディスクにダビング
- そのブルーレイディスクから新しいレコーダにダビング
ひたすら、この作業の繰り返しとなります。
ダビング10
自分でホームビデオで撮影してレコーダに取り込んだデータは、レコーダ側でコピーガードはかかりませんが、TV番組はダビング10などで著作権保護されてます。
録画したデータがダビング10で保護されている場合、ダビング可能回数は、最初は10回です。ダビングをするたびに減算されていきます。
最後の1回はムーブ(移動)しかできません(コピーワンス)。ムーブするとレコーダ上からデータが削除されます。
なお、ダビング先のブルーレイディスクのデータのほうは、それぞれダビング可能回数は残り1回になります(コピーワンス)。
引越しではなく保存目的でブルーレイディスクに焼く場合、予備も含めて複数枚のBD-Rにダビングして保存すると良さそうです。
ムーブバック
さて、今回やりたいのは、新しいレコーダへの引越しです。
ブルーレイディスクからレコーダのHDDにムーブすることを、ムーブバックというようです。
これができるのかどうかよく分かりませんでしたが、試してみたところ、問題なくムーブできました!
サポートサイトにも記載がありますが、以下の注意事項があるようです。
・デジタル放送の番組が記録されたDVD、ファイナライズ済のBD-Rからはダビングできません。
・市販・レンタルのディスクからはダビングできません。
・チャンネル録画用HDDへはダビングできません。
引越しでコピー可能回数を維持
ムーブバックができれば、以下の通り、ダビング10のコピー可能回数は実質維持したまま引越しが可能です。
- 古いレコーダからブルーレイディスクに9回ダビングする(ファイナライズはしない)。
- 古いレコーダからブルーレイディスクにムーブする(ファイナライズはしない)。このとき、古いレコーダ側からデータが削除される。
- ブルーレイディスク上に10個のコピーワンスのデータが出来上がる(複数枚のディスクに分けても、1枚にまとめても同じ)。
- それら10個のデータを新しいレコーダにムーブ。このとき、ブルーレイディスクからデータが削除される。
- 新しいレコーダ上にコピーワンスのデータが10個出来上がる。
手間隙がかかるので根気次第なところはありますが、コピー可能回数を維持したまま引越しできるのは助かります。
ブルーレイドライブが故障していた場合
DMR-BWT510からデータの引越しをするには、ブルーレイディスクに焼く以外に方法はありませんでした。
したがって、もしブルーレイドライブが壊れている場合は修理が必要ということになります。修理はメーカーに依頼するか、家電店に依頼することになると思います。
実は私のレコーダもディスクの読み込みが不調で修理が必要な状態でした。
こちらの修理診断ナビによると、修理の目安金額は 25,000円程度 と出ました。。
新しいレコーダも買ってしまった後で、すんなり修理に出す気にはなれなかったこともあり、私の場合はブルーレイドライブの部品(型名 VXY2135)だけ買って自分でドライブ交換してみました。自己責任となりますのでオススメはできません。
まとめ
以上、パナソニックのブルーレイレコーダ(DMR-BWT510)から新しいレコーダ(DMR-BCT1060)にデータを引越しする方法を解説しました。
まとめまると以下の通りです。
- 古いレコーダが未対応のため、ネットワーク経由での引越しはできず。
- 外付けHDD経由も不可。
- ブルーレイディスク経由で引越しするしかない。
- ブルーレイドライブが故障していたら修理が必要。
いかがだったでしょうか。
正直、一番取り出したいのはホームビデオのデータで、それには著作権保護などないにもかかわらず、PCのように自由が効かなくていろいろと大変でしたね。
今後は、レコーダではなくてPCに取り込んで、きちんとバックアップしていこうと思います。。
最後まで読んでいただきありがとうございました!